2011年5月31日火曜日

お話発表会

日曜日に、地区の「お話発表会」が行われました。
この「お話発表会」。少し前までは、弁論大会だったようです。審査もあったみたいです。
けれども、時代が変わり、家庭や日常生活の中で、日本語を話すこともなくなってきました
趣旨を変えて。
「生徒に日本語で発表する機会を増やそう!」という場に変わったようです。

まずは、低学年。簡単な自己紹介がほとんどです。
大きな舞台で、マイクを持って、一人で発表します。
とても緊張したことでしょう。

 

        

 

月曜日の授業で、「昨日の発表、上手だったね!」と伝えると、
子どもたちは、とっても満足した顔をしていました。

あ、これでいいんだ!って思いました。
大きなことじゃなくても、小さなことを一歩ずつ。
子どもに寄り添いながら。
私も嬉しくなり、満足感でいっぱいになりました。



一方の高学年。(係りの仕事で忙しく、写真がありませんが)
こちらは、作文や劇など。自分の思いを日本語で堂々と発表していました。

残念なことに、私の学校の生徒達は、練習が満足にできず、前日になって、発表することをやめました。
ブラジルの学校が忙しくて、日本語学校まで手が回らないようです。

私なりに、子どもたちのレベルや練習時間を考えて、「ももたろう」を簡単にしたものを、全員で発表できたら・・・と思ったのですが。

思うようにはいかないものです。
他校の生徒の発表を見ながら、ちょっと悲しくなりました。
私がいる2年間、いろいろな体験を生徒ができたらいいなって思っています。
でも、学校に来ないことには、どうしようもないですね。
それぞれの生徒のモチベーションにもよりますが。

ブラジルで活動し始めて、もうすぐ1年がたちます。
折り返し地点です。

残りの1年間、今、目の前にいる生徒にとって、一番よい日本語教育とは何だろう?
と問い続けながら、活動することが大切だ!ってあらためて思いました。

2011年5月14日土曜日

出逢い。

昨日、3週間ぶりに「くもん」に行って、ポルトガル語を勉強しました。
体調を崩していたのと、だんだん難しくなってきて。逃げ気味に。。。
子どもみたいです(笑)

すごく難しいところでしたが、先生がつきっきりで、私のレベルに合わせて説明。
おかげで、時間を忘れて、2時間も集中!
終わった後は、すっきり、気持ちが晴れに☆
私も頑張ったけど、先生はもっと頑張ったと思います。

で、思ったことは。
①私も、公文の先生のように、一人ひとりを大事にして、丁寧に、丁寧に。我慢強く教えねば!
 

②「直説法」が大切!!! (※直説法:ポルトガル語を勉強するならば、ポルトガル語のみで教える)
  先生たちは、私が知らない単語に出会ったら、分かりやすいポルトガル語で説明してくれます。
  その後、私は、日本から持って来た辞書を引いて、意味の確認をします。

  このやり方。
  習い始めた頃は、知らない言葉だらけで、頭が痛くなりました。
  けど、慣れてくると、いろんな言葉をあらためて、確認することができるし、
  ポルトガル語をポルトガル語で理解することができるから、とてもいいなぁって思います。


言葉を習得するのは、とても長く時間のかかること。

けど、いい先生に出逢えています。

残りの1年少し。

めげずに、取り組まなきゃ!です。

2011年5月10日火曜日

低学年一日林間学校

約1ヶ月前のことになりますが、4月10日(日)に、一日林間学校が行われました。
12歳以下の生徒が対象ですが、参加は自由です。

この林間学校の目的は、
①第2地区の生徒の交流
②友だちを作る。(同じ学校でも、クラスが違えば、交流はありません)
③親子の交流
です。

今年は、ペナポリスの保護者の方が持っている別荘をお借りしました。

湖があり、とってもキレイなところです。












1.開会式。

 日本、ブラジルの国歌斉唱。

 生徒の約束のことば。


「私達は今日一日、仲良く過ごすことを誓います。」












 たったこれだけの言葉ですが、生徒にとってはとっても難しい。
 暗記をして、堂々と発表しました。

2 ラジオ体操。


3 自己紹介。

 

 ほとんどの生徒が、2、3月から日本語を習い始めたばかり。
 ドキドキしながら、一生懸命発表していました。


4 歌。(私とアラサツーバの先生の担当)
 手遊び歌が一番と思い、次の3曲を。

大きなくりの木の下で

アイアイ


アブラハムには7人の子












子どもたち、ノリノリ。
嬉しいことに、子どもだけじゃなく、保護者の方々も一緒になって歌い、踊ってくれました。

私が一番に願っていたこと!!!
家庭でも日本語を話す機会はほとんどありません。日本語を知らない親御さんも多いです。
でも、せっかっく子どもたちが日本語を勉強しているので、家で、少しでも日本語を使う機会があったら。
手遊び歌なら、一緒になれるので、きっと親子のつながりもできるはず。

こんな思いがあったので、とっても嬉しかったです☆


5 工作(これも私の担当)
  小さい子でも簡単に作れるのをと思い。
 
  

ビニール袋に自由に絵を描いて、ストローで空気を入れると、絵が出てくる・・・というのを。

親御さんたちも手伝ってくださり、子どもたち、楽しそうでした。


その他、ゲームがあったり、自由時間があったり。

お昼には、シュハースコもあり。













準備は親御さんたちが。


初めての林間学校で、ドキドキでしたが。
現地の先生たちや、子どもたちのイキイキした姿に元気をもらいました。

最後に、参加した生徒全員で一枚。

















全て、教師、保護者の手作り!っていうのに、一番、感動しました。

子どもたち、きっと、もっともっと、日本語学校を好きになってくれたと思います。



 


2011年5月7日土曜日

ははのひ。~ブラジルの私立学校編~

生徒の保護者にお誘いを頂いて、ブラジルの私立学校に行くことができました。
「母の日」の発表会です。夜です。
この私立学校には、日本でいう、保育園生から高校生の子どもたち、約400名が通っています。
日本語学校の生徒も、朝組みの4人の子どもたちが通っています。

会場のいたるところに、デコレーションが。

 

 会場には、寿司、シュハースコ、飲み物などが販売されていました。


発表は、学年ごとに様々。


リコーダーの発表(7歳)

2歳児のかわいいダンス
  
歌とダンス(5歳)

歌とダンス(6歳)

小道具を使っての歌(8歳)













子どもたちが発表する横で、担任の先生が見守ります。
左は小学校の校長先生。司会をされていました。
右の方は、担任の先生。
なんと、この方、日本語学校の生徒でもあります。
昼は先生、夜は生徒。頑張りますね!











大きい生徒たちになると、先生の助けを借りずに、楽しくダンス&合唱を。









生徒の日本語学校とは違う様子を見ることができました。

また、ブラジルの学校の様子も見ることができて、いい勉強になりました。

私は私のペースで、やり方でいいんだと。


最後に、おまけ。











我が子の写真&ビデオを必死になって撮影する保護者の方々。

どこの国も同じです。

2011年5月6日金曜日

ははのひ~日本語学校編~

5月8日(日)は、ここブラジルでも「母の日」。
日本語学校でも、メッセージカードを作りました。

 

少し厚めの紙に、折り紙でハートとひまわりを作りました。
本当はカーネーションですが。ひまわりが簡単だったので。。。

朝組みの子どもたち。
折り紙大好き!!!!
そして、カード作りも真剣そのもの。
習いたての平仮名を一生懸命書いていました。書くことが楽しくなったようです。

 


できたカードを手に、満面の笑み。
お母さん大好き!な様子が伝わってきます。



続いて、昼組みの生徒。
けっこう、こだわります。終了時間を30分オーバーしても一生懸命作っていました。

  

いろいろありますが、生徒の一生懸命な姿に元気をもらいます。

心が癒されます。

2011年5月5日木曜日

忘れていたもの。

先週からお腹が痛くて。
ブラジルに来て初めて、病院に行ったり・・・。
寝込んでいました。
いろいろ考えることが多いみたいで。
いつの間にか疲れや消化しきれない、いろいろなものがたまっていたみたいです。
周りの人たちの温かいことばに支えられて、今日から復活です!

今日は久しぶりに、教育の原点に返れたような気がします。
前に、前に、走りすぎて、いつの間にか、タイセツなものを見失っていたようです。

今日の生徒は2人でした。
「なんだ2人~。。。」って思うのと、
「2人も来てくれた!」って思うか。

赴任した当初は、「今日も一人でも生徒が来てくれた!ありががとう☆」
って気持ちがありました。
「この生徒達がいるから、私はブラジルに、この地に来ることができた!」と。

いつの間にか、行事に追われ、授業が進まないことに焦り、
ブラジルの学校が忙しいから、生徒が来ないことにヤキモキし。
一人、空回りをしていました。

生徒達は、着実に力をつけていました。
少しずつですが、語彙力も増え、文型も定着しつつあるかなと。

「一人を大切に!」
が、私の教育のモットーです。
私がいる日本語学校は、個別指導をとっているので、「一人を大切に!」が可能です。
それぞれの子どものニーズに合わせて進めていけます。
苦手なところも、生徒に合わせて説明することができます。

この環境はどんだけありがたいか!
○月までに、この課まで終わらせないといけない・・・、とかありません。
何も、プレッシャーに感じることはないのに。

できることをすればいいだけです。

ちょっと、原点に返れたような気がします。

よかった。

2011年5月1日日曜日

敬老会~生徒の発表編~

ここからは、生徒の発表を紹介したいと思います。

生徒の発表の司会は、子どもたちがします。日本語とポルトガル語で。
発表の2日前から練習を始めましたが、上手に司会を務めてくれました。

 
まず、最初は、生徒全員で「幸せなら手をたたこう」を歌いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次に、朝の生徒の発表です。まずは、自己紹介。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この朝の生徒たちは、5歳から8歳の会員のお孫さんたち。
3月から勉強し始めました。まだ勉強し始めたばかり。
でも、家で練習したりと、堂々と発表してくれました。
 
次に「太鼓」
実はこの太鼓。何を隠そう、私が教えました。
去年の11月にサンパウロでJICAの総会がありました。その時に、3日間練習しただけです。
 
実現したのも偶然で。
たまたまサンパウロで太鼓を練習しているときに、グァララペスの会長さんにお会いし。
「先生~、敬老会で太鼓をしたらいいよ!」と倉庫に直してあった太鼓を準備をしてくださり、披露するに至りました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
曲は、子どもには難しかったので、簡単にしました。
4月に入ってから、6、7回練習しただけですが、子どもたちは、やや緊張していたものの、
見事に発表してくれました。
 
 
次に、昼の生徒の自己紹介と太鼓です。
 


15歳から17歳の生徒たちです。
日本語学校に短い生徒で1年、長い生徒で5年通っています。
「自分」というものをしっかり持っている子どもたちです。飲み込みも早いです。
堂々と発表してくれました。


そして、やっぱりこの歌「ふるさと」。



 
 
 





実は、とっても難しい歌です。授業の終わりに歌っていますが、難しいです。
これからも練習し続けたら、来年はもっと上手になるだろうなあと思います。

最後は、歌とダンス。


 
 
 
 
 
 
 
 
日本のpop(名前は忘れましたが)、自分たちでダンスを考えて、練習していました。
昼の生徒達は、日本の歌やアニメ、ドラマが好きで、自分から進んで勉強しに来る子たちです。
一生懸命な様子が伝わってきました。
 
 
敬老会が終わって、ほっとしたのが正直な気持ちです。
 
週に2回。1時間の授業の中での練習です。もちろん、勉強もしなければなりません。
 
用事があったり、ブラジルの学校の勉強が忙しくなると休んだり。
 
やきもきしたり。
 
それでも、できることを、できる範囲で。
 
期待もあり、押しつぶされそうにもなりますが、関心をもってもらえることはありがたいこと☆
 
 
全て手作りの敬老会に、花を添えることができて、よかったです。

敬老会~会場編~

みなさん、お久しぶりです!
ブログの更新がご無沙汰になっていました。
元気にやっています。
自分らしい活動ができ、日々のことに追われています。。。
気付けば、もう5月!!!
また、少しずつ更新していきたいと思います。

5月1日は、ブラジルは「勤労感謝の日」。
グァララペスでは、毎年、この日に「敬老会」を開催しています。
市長さんを招待したりと、一大イベントです。
日本語学校の生徒も発表します。
日本人会の行事に参加するのは、この「敬老会」だけです。

なんかだ、期待が・・・。
生徒以上に、私がドキドキしました。

会場は華やかに。敬老者を気遣って、いすの上には座布団が用意されていました。











舞台には日本語での題字が。
「第58回敬老会 おめでとうございます」

 









ごちそうは、婦人会の方々の手作り。
お寿司、お刺身、煮しめ、饅頭、寒天ゼリー、パステル、コッシーニャなどなど。










また、敬老者へのプレゼントもあります。
コーヒーカップ










お餅。











このお餅。敬老会の日の朝、うすと杵を使って、ついていました。

まさに、手作りです!


次へつづく・・・