2012年3月31日土曜日

日本のアニメとドラマのすごさ

ブラジルに来てから日本のアニメ、ドラマってすごいなって思っていましたが、あらためてすごいと思う今日この頃です。

先日、初級高校生クラスでお茶(茶道)の飲み方を体験してもらおうと思ったとき。
茶道といっても、うどんのお椀に抹茶を入れて、茶せんで点てて、頂くというもの。
日本の細やかさを少しでも知ってもらえたらな・・・と思って。

ある一人の男の子が、お茶を見て。
生徒:「先生、僕、お茶、知ってる。」
私 : ?
生徒:「ドラマで見た。」
私 : ?
生徒:「花より男子。」
私 : ?
生徒:「類じゃなくて、えーと、・・・」
私 :「あ、総二郎!!!」

確かに、「花より男子」で、着物を着た総二郎がお茶を点てているシーンが何度かありました。
私にしてみたら、お茶を点てているシーンは、違和感のない光景ですが、その生徒にとっては、不思議な光景として印象深かったのでしょう。
お茶のシーンによく気付いたし、よく覚えていたなって感心しました。
それだけその生徒にとって、日本という国の全てに興味があり、新しい発見をするのが楽しい!と感じるんだろうなって嬉しくもなりました。

 


それから、アニメのすごさ。
9歳の女の子がポルトガル語で書いてある本とノートを学校に持って来ました。最初はブラジルの本だな~って思って眺めていましたが、よく見ると「MANGA e ANIME」と。
もしかして、日本の漫画、アニメのこと?と思い、本を手に取ってみると。
















そうでした!なんと、日本の漫画についての紹介が。
「バカボンド」「らんま」などの紹介が。















更に、漫画を描くのに必要な道具の説明。















漫画の描き方が。
















すごい!
ちなみに、この本。人口3万人のグァララペスの文房具屋さんで手に入れたそうです。こんな小さな町でも手に入るし、売ってるってことは、それだけ欲しい人がいるからだろうなって、ちょっと嬉しくなりました。

これを見せてくれた9歳の女の子は今、漫画を描く練習に夢中のようです。

2012年3月21日水曜日

穏やかな日々。

気付けば3月も終わりに近づいています。変化のない日々=穏やかな日々が流れています。

先週末には現職教員参加制度の同期のボランティアが日本へ帰国しました。
(現職教員参加制度:所属先の学校に自分の席を残したままボランティアに参加する制度です。)

同期の仲間の帰国を聞き、なんだか寂しい気分です。
一緒に悩んで、励ましあった仲間がブラジルにいないんだな~。
帰国後はすぐに、これまでの自分の経験を活かして、日本で教師として頑張っていくんだな~。

次は自分の番です。帰国まで3ヶ月をきります。
これまでの活動を振り返り、そして、次の人生を考える時です。
複雑な心境です。
この2年間何をしたかな?成長したことってあるかな?
帰国後のことに対しての不安もあります。
日本社会でちゃんとやっていけるのか?就職できるのかな?

けど、ただ言えることは。
これまでの1年9ヶ月。たくさんのいい人たちに出逢うことができました。その方達のおかげで、自分がやりたかったな~と思うことはできたような気がします。
もちろん、あきらめたこともあります。けれど、それは、どこにいてもあること。100%自分のやりたいようにできることってなかなかナイ気がします。人と人との関係があるから仕方のないことです。
でもでも、考え方を変えれば、見ず知らずの土地で、自分なりに考えて、自分なりにやってみようと思ったことが少しはできたはず!
ここでの出逢いに感謝しながら、残りの任期を、健康で無事に終えることが、今の私には一番大切な目標のような気がします。

そうしていれば、自ずと次の道も拓けてくるような気がします。
ブラジルに来るのがふ~と決まったように。

ここからは最近の授業の様子を2つほど。。

① ひな祭り。
学校で、歌を歌ったり、うちわを作りました。子ども達のキラキラした姿を見るのは嬉しいものです。
 


グァララペス
ペナポリス


② 日本の高校生との交流。

2月中旬に日本へ送った葉書きが届いたそうです。
それぞれの生徒さんの家に送ったので、ご家族の方もご覧になり、「これは何?ブラジルから葉書き?」と驚き、各家庭で盛り上がったようです。


こういう風に、生徒、そして家族までもを巻き込んだ交流って嬉しいです。子どもだけでなく、家族で話ができる、視野が広がるっていいな!


残りの帰国まで、少しでもブログを更新できたらと思います。これまでは学校のネタが多かったですが、何気に、ブラジルの日常については触れてない気がします。ブラジルに来たときに感じた新鮮な発見やカルチャーショックを少しでも載せたいと思います。

2012年3月4日日曜日

日本にいるみたい。

ここはどこでしょう?











まるで日本のようです!
でもでも、ブラジルです!!!
サンパウロ市にあるイビラプエラ公園にある日本庭園です。
イビラプエラ公園はこんな感じです。
 


公園内は遊歩道と自転車道に分かれていて、訪れる人は思い思いに過ごしています。
休日ともなれば、家族連れの人たちでごったがいしています。

大都会のサンパウロ市からは想像もつかないくらい自然があふれていて、人々を癒してくれる所です。










この公園内にある日本庭園。入園料はR$6.oo(300円)。日本文化に興味のある人達がたくさん訪れています。










入り口には、千羽鶴、お城の模型が飾られています。
 





2階には、日本の畳のお部屋が。1月の下旬でしたが、ひな祭りの飾りがありました。

畳の部屋には入ることができませんが、1年半ぶりの畳の匂いに癒されました。
 


そして、木の廊下。



ブラジルには日系社会があるので、日本の食べ物も手に入ります。また日本的な考え方や文化も理解されやすい環境にあります。生活する上では、そんなに困ることはありません。

それでも、やっぱり、恋しくなるものがあります。
畳!

日本庭園のおかげで、癒されました。


















手巻きと天ぷら

前々から、お昼の生徒達(高校生)が料理をしたいと言っていたので、手巻きと天ぷらに挑戦してみました。(10人くらい来るはずが、集まったのは5人。このあたりがブラジル。以前はがっくりしていましたが、もう何にも感じなくなりました。いい意味でブラジル化してる私です。)

材料を切っています。
 


料理をすると、本物(野菜や調理器具)を見ながら、言葉を勉強できるからいいです。

天ぷらを揚げています。暑い中、頑張ってます。










卵焼きを作っています。生まれて初めて作る生徒も。










出来上がり!











ブラジルでは、日本の「かき揚げ」のことを「天ぷら」って言います。


瞑目合唱をして、みんなでおいしく食べました。
手巻きは、ツナマヨ、卵焼き、きゅうり、にんじんのすりおろしを悪戦苦闘しながら、のりに巻いて、食べていました。











ちなみに、「ツナマヨ」って言葉に、生徒は喜んでいました。
普段の授業では、授業をするのが精一杯で、面白い日常言葉に触れることがないので、いい機会になった気がします。



で、料理をして思ったのは。
日本の教育って、学校で全てのことを教えるのですごいし、きめ細かいな。

ブラジルの学校には、家庭・技術、体育、美術、音楽などの技能教科はありません。
ある学校もありますが、日本ほど充実していない気がします。

つまり、包丁の使い方とか、野菜の切り方とか、その他、生活に必要なことは学校では教えません。家庭で、又はその子が生きていく上で必要なときに学ぶことになります。

そう考えると、日本の学校教育は全てのことを教えるのですごいなって思います。
ただ、別の角度からみると、学校にまかせっきりって言えるときもあります。
本来なら家庭で教えるべきことも学校まかせになったり。

日本とブラジル。
どちらにもいい所があります。どちらにも素晴らしいものがあります。

ただ言えることは、家庭と学校がお互い協力して、どちらかに偏らず、まかせっきりとならず、バランスよくあることが大事だなって、あらためて思いました。

笑うって大事!

いつの間にか3月に入りました。早い!!!
更新したいネタはたくさんあるのに、いつものように、止まっています。
こののんびりさ。ブラジル化したのかな・・・。それとも、もとからかな・・・。

気持ちを改めて。

学校で福笑いをしてみました。おかめとひょっとこで。

子どもも。
ちゃんと目閉じてますよ
















大人も。
目を閉じずに上を向いてます















できた絵を見てみんなで大笑い!
 



笑うっていいな!笑い声が広がるっていいな!

そして、日本の昔の遊びはお金がかからないし、年齢問わず楽しめる。

すごな!って発見できました。