この「お話発表会」。少し前までは、弁論大会だったようです。審査もあったみたいです。
けれども、時代が変わり、家庭や日常生活の中で、日本語を話すこともなくなってきました
趣旨を変えて。
「生徒に日本語で発表する機会を増やそう!」という場に変わったようです。
まずは、低学年。簡単な自己紹介がほとんどです。
大きな舞台で、マイクを持って、一人で発表します。
とても緊張したことでしょう。
月曜日の授業で、「昨日の発表、上手だったね!」と伝えると、
子どもたちは、とっても満足した顔をしていました。
あ、これでいいんだ!って思いました。
大きなことじゃなくても、小さなことを一歩ずつ。
子どもに寄り添いながら。
私も嬉しくなり、満足感でいっぱいになりました。
一方の高学年。(係りの仕事で忙しく、写真がありませんが)
こちらは、作文や劇など。自分の思いを日本語で堂々と発表していました。
残念なことに、私の学校の生徒達は、練習が満足にできず、前日になって、発表することをやめました。
ブラジルの学校が忙しくて、日本語学校まで手が回らないようです。
私なりに、子どもたちのレベルや練習時間を考えて、「ももたろう」を簡単にしたものを、全員で発表できたら・・・と思ったのですが。
思うようにはいかないものです。
他校の生徒の発表を見ながら、ちょっと悲しくなりました。
私がいる2年間、いろいろな体験を生徒ができたらいいなって思っています。
でも、学校に来ないことには、どうしようもないですね。
それぞれの生徒のモチベーションにもよりますが。
ブラジルで活動し始めて、もうすぐ1年がたちます。
折り返し地点です。
残りの1年間、今、目の前にいる生徒にとって、一番よい日本語教育とは何だろう?
と問い続けながら、活動することが大切だ!ってあらためて思いました。