2010年11月11日木曜日

教師会~勇気をもらった①~

先日、ノロエステ地区の教師会がありました。
1月中旬に行われる高学年林間学校(12歳以上参加の宿泊学習)について話し合いが行われました。

その後、アラサツーバ校の先生による講演がありました。 「ブラジルと日本の文化や習慣の違い」



勇気をもらいました。


ここノロエステ地区は移民の発祥地です。戦前に多くの日本人が移住し、荒地を開拓してきました。想像もつかないような苦労と努力をし、日本人は「勤勉、正直、まじめ、時間を守り、規律正しい」と尊敬されています。

そして、ここノロエステ地区は、勝ち組が多かったところだそうです。
第2次世界大戦が終わったとき、日本が勝ったと信じた人たちが多かったそうです。
 
(一方で、負け組みが多かった地区は、日本人であることを恥だと思い、日本人であることを隠すように、ブラジル人と同じような生活をしたそうです。なので、2世でも日本語を話していないそうです。)

勝ち組が多かったノロエステ地区は、自分たちが日本人であることを誇りに思い、日本語学校をどんどん作り、子弟の日本語教育に力を入れたそうです。今でも日本語学校があり、日本語があり、日本文化が多く残っています。

歴史が深く、先人たちの思いが深く、強い地区なんですね。
まだまだ勉強が足りません。もっと、知りたくなりました。

そして、先生が言っていた印象深かったお話。

「私にとって日本語はフォーマルなことばです」「日本語を話すとき、態度が変わります」と。

ポルトガル語で話しているときは、態度がルーズなるそうです。

でも、日本語に切り替わると。(特に目上の人と話すときは)
姿勢も正しくなり、ことばも丁寧になり。。。

「ことばの中に、態度やしぐさが組み込まれています」と。

確かに!!!納得!!!
ポル語(まだ話せないけど)や英語を話すときは、なんだか楽です。自分の意見も言いやすい気がします。
でも、日本語になると、相手を尊重したり、ことば遣いに気をつけたり・・・と何かしら、きちんと感があります。
これまで私はそれを、きゅうくつに感じてきました。だから、何度か海外に行きました。

でもここブラジルは、海外でも違います。日本人が努力を重ねて、築いてきたものがあります。
それはここに日本人がいる、いつづけるという“証”です。

日本語を勉強するということは、それまでもを含んでいるんだと!!!

むしろ、ことばを話せるようになるよりも、そのような態度だったり、しぐさだったり、いわゆる、非言語コミュニケーションが大切なのかもしれません。

ここ何ヶ月か悩んでいたものがスッキリしました。
日本で研修を受けて、分かっていたつもりではあったけど。
この国で日本語教育をする意味は、意義は何だろうって??
ブラジルで生まれ育った先生の考えを聞けて、よかったです。

それから、「ます形」を教える意味はどこに?
日本語を少し知っている2世、3世の方たちは、ます形は知りません。
自分自身が迷っているのに、自信を持って授業ができません。
生徒も不安です。。。

でも、もう大丈夫!!!

それをも含めて、授業などを通して、伝えていくことがタイセツだと勇気をもらいました。




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