2010年12月16日木曜日

ふろしき講習会

ペナポリスでふろしき講習会を開きました。
ひょんなことから、シニアボランティアがアラサツーバで開催し、それに参加されたペナポリスの会長さん夫妻が、ライオンズクラブ主催で、開きました。

ふろしきはなくても、スカーフなど、正方形の布でできます。





まず、昼間はアシスタントをしてくれる方たちと練習です。
基本になるのが「間結び」。
これがけっこう難しい。覚えたと思っても、覚えてなくて。。。










夜は、ライオンズクラブで、みなさんと9種類の結び方を勉強しました。
30人以上の方たちが集まりました。


みなさん、ひとつ出来上がるごとに「お~!!!」と感動されてました。












子どもも来ていましたが、覚えるのが早い早い!!!

























とっても、楽しい講習会になりました。












日本にいたときには、ふろしきはおばあちゃんたちが使う物と思い込んでいました。
こちらでは、今、少しずつブームらしいです。
You tube で、ポル語でのふろしきの結び方のレッスンがありますよ。
ふろしきはエコにもなりますしね。

外国に来て、日本のことを知る、見直す、あらためていい機会になりました。

今後、ここで学んだことを、グァララペスでどのように活動に活かしていくかが、私の課題です。

せっかくだから、日本語学校の生徒と日本人会の方たち(お年寄り)が、つながりが持てるようなものができたらな・・・。
そして、その和が、非日系の方たちにも伝わればな・・・と

一人、勝手に、野望を抱いている私でした。



忘年会

あります。ブラジルの日系社会にも。
「ぼうねんかい」と言います。

みんなで、食べたり、飲んだり、カラオケを歌ったり、しゃべったり。











この半年で、顔見知りが増えて、話しもしやすくなりました。
そして、やっぱり、多いのが、「出稼ぎで日本に行ってました!!」とか、「子どもは日本にいるよ~。もう帰って来ないよ~」って方が多いです。

日本とブラジルのつながりの深さをあらためて感じます。

そして、今年は。
カラオケのメンバーが中心になり、みんなで「上を向いて歩こう」を歌いました。

日本人会の会員減少が進む中、少しでも、みんなの心が一つに。和が広がっていけばいいな~って思いました。

2010年12月9日木曜日

ブラジルのバス~普通バス~

ブラジルのバスについて紹介します。
毎週、ぺナポリスに行くときに使うバスはこちらです。
普通バスです。











このバス。
ノロエステ地区を走っているバスです。

バスの乗り方は。
乗るときに、運転手さんにお金を払います。(行き先によって値段は違います)
そして、このグルグルするのを回ります。











大きな荷物があるときは、ちょっと大変です。
お金を払わなくていい、ちびっ子たちは、下をくぐりぬけています。

降りるときの合図は、上の黒いひもを引っ張ります。











車内アナウンス、ありません。
寝過ごさないように!!です。

降りるときも、グルグルするのを通って降ります。

最初はドキドキでしたが、毎週のことなので、慣れちゃいました。

何よりも驚いたのは。
バス停がなくても、人が乗ってきます。
そして、自分の降りたいところをあらかじめ言っておけば、これもまた、バス停がなくても降ろしてくれます。(まだやってことありませんが)


親切なのか、優しいのか。
その光景に、5ヶ月たった今は、驚くこともなく、慣れました。

時間にルーズなブラジルですが。
私が乗るバスは、時間通りに動いています。
きちんとしているので、安心です。

この他に、長距離バスも使います。
お値段は普通バスより高いですが、リクライニングシートで、足おきもみたいなのも付いています。
とっても快適です。

まだ、写真を撮っていないので、そのうちにご紹介します。

2010年12月8日水曜日

夏休みに入りました。

ブラジルでは先週末くらいから、ほとんどの学校が夏休みに入りました。
日本語学校もそれに合わせてお休みです。
(もちろん、まだまだ勉強を頑張っている学校もあります)

って、本当に暑いんです。
ブラジルの暑さには慣れないよ~と、先輩ボランティアに言われましたが、本当です。
日中、買い物に行くのに、少し歩くだけで汗だくです。
でも、日陰は涼しいです。

さて、夏休みはすることがたくさん!!!と、頭の中にはたくさんの計画があります。
教材研究、授業の準備、ポル語の勉強・・・。

今のところ、ぼぉ~っとしています。

振り返ると、この5ヶ月。
ノンストップで突っ走ってきた気がします。
たくさんのことを考えました。いろいろなことを感じました。
頭も、心も、フル回転の日々。
今までの生きてきた中で、一番充実した5ヶ月だったかもしれません。

充電期間。
いろんな角度から、自分を見つめる期間にしたいと思います。

2010年12月2日木曜日

嬉しかったこと その2

ぺナポリスの子どもクラス。
ブラジルの学校は夏休み入っている学校もあったりで、最終日は3人しかいませんでした。
寂しいな~って思いましたが、仕方がない。
来ている生徒を大事にしなければ。

気を取り直して。
「十二支の由来」を見ました。
子どもの反応はいいですね!!!
楽しそうに見ていました。

そのうち一人の男の子(17歳)は、今日は授業できないなって思ったのか、帰る準備をして、
「先生、帰ります。」と。
「は~い。」と私。
勉強は自主性だし、この子は一人でもよく頑張るので、いいかなって思い、「は~い。」の返事。

あとで、ふり返って気付いたのが。
この子、帰るときに、「帰ります」って言った!!!
今までの彼なら、「先生・・・」と、・・・はジェスチャーだった。

お~、成長しているじゃないか!!!

この子の家庭では、おばあちゃんが日本語を話すため、リスニング力はものすごくあります。
私の言いたいことを、みんなに伝えてくれます。
ただ、なかなか、文字と結びつかない。
また、日本語を話すと、助詞が抜ける。

どうしたらいいかなって、思っていたけど。
ちゃんと身についているではないか!!!

しかも「ます形」。
(あくまでも「ます形」にこだわる私)

小さな喜びかもしれないけれど、大きな感動でした。


そして、もう一人。女の子(12歳)。
この子は、これまでかなり日本語を勉強していましたが、
書くことばっかりで話すことはほとんどできませんでした。
おまけに、恥ずかしがりやなので、消えるような小さな声。

人も少ないので、これまでの習った表現を使って、会話をしました。
ちゃんと答えられます。きれいな日本語で。

しりとりをしてみました。
これが、続くんですね!!!語彙力もあります。

人見知りなところはどうにもなりませんが、日本語を通して、自信をつけてくれたらって思います。

心が温まるぺナポリスでした。

嬉しかったこと その1

今週で日本語学校は終わり、夏休みに入ります。
ぺナポリスは、昨日で終わりでした。

怒涛のように過ぎ去った4ヶ月。
私は何をしたのかな・・・?

ぺナポリスでは全面的に授業をまかせてもらってます。
生徒さんの日本語力がどのくらいつくかは、私のやり方次第。
もちろん、生徒のやる気もありますが。
それを引き出すのも教師の仕事。

最後の授業では。
大人のクラスは。
日本の大晦日、お正月について少し話をしました。
年越しそば、お雑煮、門松、しめ縄。
それらの意味をインターネットで調べて、自分自身も「へぇ~」でした。
いかに、日本のことを知らないか。

ちなみに、ブラジルでも、お雑煮を食べるそうです。

それから、大人のクラスも、子どものクラスも「十二支の由来」について映像を見ました。
日本語のいい勉強だけでなく、ちゃんと意味があるんだな~って、私自身の再発見でした。

そんなしていると。
大人のクラスに非日系の方がいます。70歳に近い方です。奥様は日系人です。
この方、たびたび私のブログに登場していますが。
とっても、楽しい方です。
非日系って言いますが、心は日本人そのもの。いえいえ、日本人より日本人です!!!
日本語はゼロからのスタートでした。
この4ヶ月きつかっただろうなって思います。平仮名を覚えることからですから。

その方が今までのノートをめくって、
「やすみます」と言いました。
ちょっと、詰め込んでの授業だったからきつかったんでしょう。
とっても嬉しく、感動しました。

語学を勉強し始めて、成果が出るのは3ヶ月後とよく言われます。(多分)
ちょうど、この時期です。
進めることに迷いもありました。「ます形」から授業をするのに戸惑いもありました。

でも、悩みながらも、やってきたよかったなって、勇気をもらいました。

大人の方たち。
ぺナポリスも50代以上の方たちです。
人生、死ぬまで勉強っていいますが、それでもすごいなって思います。

先週は、私がサンパウロに行ってたために授業はありませんでした。
「みなさん日本語を勉強しましたか?」
と、ややいじわるな質問。
「う~ん。ちょっと・・・」との返事。

確かに、みなさん、少し勉強した、というより、日本語に触れたっていう感じがしました。
私が普通に話す日本語も分かってきました。
もともとモチベーションの高い方たちです。

会話をするってことは、自分自身をさらけ出さないといけないところがあります。
もちろん、うそや冗談もありですが、クラスの雰囲気によります。
この4ヶ月で雰囲気がとってもよくなりました。

2月からは「て形」からの授業になります。
どんな進め方がいいのか、今だに分かりません。
きっと、試行錯誤は今後もずっと続くでしょう。
逃げ出したい、さぼりたいこともあるでしょう。(笑)

それでもいいか!って思います。

授業って、生徒と教師が、共に、一つのものを、作品を作り上げていくような ものなのかな。

SPでの一週間

みなさま。

 更新がかなり滞っておりました。気付けば2週間放置。
 私は元気にやっております。

グァララペスには本格的な夏がやって来ました。
あつい、あつい。あつい。
一日に何回、着替えることか!
最高気温。知ると熱さが倍増しそうなので、知らないです。
夜はエアコンがフル回転です。(日本ではエアコン嫌いだったけど、そんなレベルではありません)


さてさて。
先週はJICAの総会があり、一週間、SP=サンパウロにいました。
健康診断、予防接種、分野別の話し合い、安全対策会議。
久しぶりの仲間との再会に癒されました。
何に悩んでいたのか忘れました。
また、一期上の先輩ボランティアの方たちともお話ができ、勇気をもらいました。

今回の総会でのイチバンの収穫は。
「太鼓」です!!
3日間、猛特訓でした!!!
前からあこがれていた太鼓。ブラジルに来る前は、『鼓動』の演奏を見て感動したなあ~
思ったより、太鼓をたたくのは難しく。初めはどうなるものかと。
でも、集中して、一曲出来上がったときには、感動の嵐☆☆☆
















みんなで協力して、助け合いながら一つのものを作り上げることの素晴らしさ。
高校生以来のような気がします。
練習しながら、高校時代の吹奏楽部のことを思い出しました。
けんかして、もめて。バカみたいに練習して。
あの時は幼かったな・・・。
懐かしい!!!

ブラジルでも、子ども・大人関係なく、こんな気持ちを味わえるような活動ができたらいいなぁ~って
あらためて思いました。

こんなのって、やっぱり、日本ならでは なのかな。

2010年11月20日土曜日

30歳になりました。

みなさんお祝いのメッセージありがとうございました。
ブラジルの迎える30歳の誕生日は、これまでとは違った深~い、忘れられないものとなりました。

任地に一人で来て、孤独を感じることもあります。
でも、それは、きっと。

 自分が勝手に孤独だと、思い込んでいるだけだって思いました。

グァララペスでも祝ってもらいました。


生徒&先生と


  







カラオケ教室の仲間たち

 
















今も、自分探しをしています。これからも、自分探しをし続けるでしょう。

けれども、20代のときのような、
自分自身を否定し、 自分大嫌い  ということは少なくなってきているかな。

今の私を好きだと 感じられるようになってきているかな。


まだまだ、悩み続けるだろうけど、支えてくれる人がたくさんいることを実感しました。

うまくいかない と思うのは、人のせいではなく、
自分自身が種をまいて、引き起こしていることなのだと。
自分自身に与えられた、課題であり、試練なんだと。

昨日よりも、今の私を好きでいられるように、これからも 歩み続けていきます。

みなさん、こんな私を よろしくお願いします。










2010年11月18日木曜日

強い味方!!!

今週は、グァララペス&ぺナポリスの両校にシニアボランティアに巡回に来て頂きました。

一人で活動をしていると、だんだん何がいいのか、何をしたらいいのか、分からなくなってきます。
そして、負のスパイラルにはまってしまい。
何でもない、たいしたことじゃないのに、ひどく悩んでしまったり。
いいところさえも見えなくなったり。
現地の先生と、きちんと向き合って話すことができなくなったり。

でも。

シニアという立場から客観的に見てもらい。
背中をたくさん押して頂きました!!!

今は、個別に授業をしていますが、やっぱり授業にならない。
来年度から、一斉授業をする方向で話がまとまりました。

きっと、楽しくなれば、もっと喜んで授業に来るはず。
きっと、楽しければ、もっと日本語を話そう!!!って意欲的になるはず。
きっと、話すことに喜びを感じたら、仲間をタイセツにするというまとまりが生まれてくるはず。
きっと、伝えることに喜びを感じたら、彼らの未来が開けてくるはず(大げさかな)

せっかく、ブラジルに来たのだから、コミュニカティブな授業をしたいって思います。

それから。

現地の先生は、日本語もポルトガル語も堪能です。
それなりに努力をされて、勉強してきたんだと思います。

ポルトガル語で日本語を教えるのではなく、
日本語で日本語を教えるようになれればいいなって思います。
日本語学校ですもん。

今年度はもう終わります。
(ブラジルは11月が年度末になります。2ヶ月間の夏休みがあって、2月から新学期が始まります)

来年度、どんな方向に進むかは分かりませんが、強い味方がついています。
応援してくれる仲間や家族もいます。
悩むこともたくさんあると思いますが、
頑張らねば!!!です。

私の心強い味方。
これも一つの貴重な出逢いです。
ありがたいです☆

2010年11月17日水曜日

大事にしてもらってます!!!

毎週火・水曜日とぺナポリスに行きます。(火曜日は大人の生徒さんの家に泊まります)

今週は。

もうすぐ私の誕生日。

誕生日会を開いてくださいました。

サプライズです。

料理は生徒の保護者や大人の生徒さんの手作りです。










ピラフ、焼きそば、豚肉のから揚げ、サラダ。おいしかったです。











大きなチョコレートケーキに、バースデーソングを歌ってもらいました。
子ども、大人の生徒さん、先生です。


















そして、プレゼントも頂きました。
なんと、タオルには私の名前とぺナポリスの文字が刺繍してあります。














嬉しいです。泣きそうでした。

正直、ぺナポリスの出張はきついです。
毎週、5時半に起きて、約40分間のバスは立ちっぱなし。バスを乗り換え、1時間半揺られ、ぺナポリスに着きます。
午前、午後、夜、そして、次の日は午前、午後と授業があります。
昼ごはん、夜ご飯、お泊り、朝ごはん、昼ごはんとお世話になっています。

毎週交代で、3件の大人の生徒さんの家に泊まります。
受け入れるのは大変だと思います。気を遣ってるんだろうな~って思います。


私は、その期待に答えるだけの授業をしているのか・・・と申し訳なく思います。
キツイので、午前の授業を断ろうかな・・・って思ったりもしました。

でも、でも、でも。
こんなに愛されているんだなって思いました。
頑張らなきゃいけないけど、このままの私でいいのかなって思いました。

ぺナポリスは青年ボランティアの受け入れは初めてです。
学校がスタートして6年ほどです。

「家族と遠く離れての誕生日は初めてでしょう」と、温かい人たちです。
週に2回しか行くことができず、行事などに、ほとんど参加できませんが、
まるで、家族のようです。
いえいえ、もう、家族なのかもしれません。

一人で突き進むのではなく、
ぺナポリスの人たちの心に寄り添いながら、ゆっくり活動していけばいいのかなって思いました。

2010年11月15日月曜日

またまたやっちゃいました!!!

カラオケ大会がありました。
Shinjin 2というカテゴリーで出場しました。 出場者4人です。
今回は「時の流れに身をまかせ」を歌いました。
そして。














またまた、もらっちゃいました。
2位。
(ちなみに、1位はグァララペスの会長さんでした)

なんだかんだ言って、嬉しいもんです☆

今回の大会では、日本からいらした先生方が、審査員でした。
一人ひとりにコメントをくださいました。











まだまだ練習が足らんです。。。練習せねば!!!

そして、今回の大会では、『移民に関する歌』を何曲か聴くことができました。
「ああ、移民船」「花嫁移民」「移り来て百周年」など。

どれも、思いのある歌ばかりでした。もっともっと知りたくなりました。 
勉強せねば!!!


いろんな意味で、収穫のあった大会でした。




2010年11月12日金曜日

教師会~勇気をもらった②~

教師会のつづき。

これまでブログでも何回か書いたと思いますが。
移住から100年が過ぎ、日常生活だけでなく、家庭でも日本語を話す機会が減ってきました。
どの日本語学校を例にとっても、生徒の数が減少しています。

「今後、ブラジルの日本語学校、日本語教育はどうなっていくのか~?」

「現地の先生方はどう感じているのかな~?」

同じように思っていました。

「日本人会の中でも、数年前までは、日本語学校がメインと言ってもいいくらいの存在でした。
 でも、現在は、小さくなってきています。

 このままでは全滅になっていくと・・・

 学校がなくなれば、言葉がなくなります。言葉がなくなれば、文化もなくなっていきます。

 今、一歩 あゆまなければ」

とシニアボランティア。

みなさん、うなづいてらっしゃいました

そうなんですよね。

もちろん、寿司や盆踊り・・・といったものは残っていくかもしれません。

けれども、

学校がなくなれば、

学校があるからこそ、“伝わっていくもの”が消えていきます。

それは、日本語学校でしかできないことです。


またまた、ブラジルに来て悩んでいたことがすっきりしました。


現地の先生方と共有できたのが嬉しいです☆

そして、心強いシニアの先生。
私より一年早く、こちらで活動をされています。
シニアボランティアは授業は持たずに、広範囲にわたるノロエステ地区の学校を巡回し、全体を見てらっしゃいます。

見る目線も違うし、発言も的確!!!

今後、いい方向に進んでいきそうです。

2010年11月11日木曜日

教師会~勇気をもらった①~

先日、ノロエステ地区の教師会がありました。
1月中旬に行われる高学年林間学校(12歳以上参加の宿泊学習)について話し合いが行われました。

その後、アラサツーバ校の先生による講演がありました。 「ブラジルと日本の文化や習慣の違い」



勇気をもらいました。


ここノロエステ地区は移民の発祥地です。戦前に多くの日本人が移住し、荒地を開拓してきました。想像もつかないような苦労と努力をし、日本人は「勤勉、正直、まじめ、時間を守り、規律正しい」と尊敬されています。

そして、ここノロエステ地区は、勝ち組が多かったところだそうです。
第2次世界大戦が終わったとき、日本が勝ったと信じた人たちが多かったそうです。
 
(一方で、負け組みが多かった地区は、日本人であることを恥だと思い、日本人であることを隠すように、ブラジル人と同じような生活をしたそうです。なので、2世でも日本語を話していないそうです。)

勝ち組が多かったノロエステ地区は、自分たちが日本人であることを誇りに思い、日本語学校をどんどん作り、子弟の日本語教育に力を入れたそうです。今でも日本語学校があり、日本語があり、日本文化が多く残っています。

歴史が深く、先人たちの思いが深く、強い地区なんですね。
まだまだ勉強が足りません。もっと、知りたくなりました。

そして、先生が言っていた印象深かったお話。

「私にとって日本語はフォーマルなことばです」「日本語を話すとき、態度が変わります」と。

ポルトガル語で話しているときは、態度がルーズなるそうです。

でも、日本語に切り替わると。(特に目上の人と話すときは)
姿勢も正しくなり、ことばも丁寧になり。。。

「ことばの中に、態度やしぐさが組み込まれています」と。

確かに!!!納得!!!
ポル語(まだ話せないけど)や英語を話すときは、なんだか楽です。自分の意見も言いやすい気がします。
でも、日本語になると、相手を尊重したり、ことば遣いに気をつけたり・・・と何かしら、きちんと感があります。
これまで私はそれを、きゅうくつに感じてきました。だから、何度か海外に行きました。

でもここブラジルは、海外でも違います。日本人が努力を重ねて、築いてきたものがあります。
それはここに日本人がいる、いつづけるという“証”です。

日本語を勉強するということは、それまでもを含んでいるんだと!!!

むしろ、ことばを話せるようになるよりも、そのような態度だったり、しぐさだったり、いわゆる、非言語コミュニケーションが大切なのかもしれません。

ここ何ヶ月か悩んでいたものがスッキリしました。
日本で研修を受けて、分かっていたつもりではあったけど。
この国で日本語教育をする意味は、意義は何だろうって??
ブラジルで生まれ育った先生の考えを聞けて、よかったです。

それから、「ます形」を教える意味はどこに?
日本語を少し知っている2世、3世の方たちは、ます形は知りません。
自分自身が迷っているのに、自信を持って授業ができません。
生徒も不安です。。。

でも、もう大丈夫!!!

それをも含めて、授業などを通して、伝えていくことがタイセツだと勇気をもらいました。




2010年11月10日水曜日

幸せを感じなきゃ!!!

前回のブログで「鹿児島」のことがサンパウロ新聞に載っていたことを紹介しました。

ニッケイ新聞にも載っていました。カウンターパートがくださいました。











そして、この前サンパウロ新聞をくださった方が、「また別の記事がありましたよ」と新聞をくださいました。
サンパウロで、鹿児島大学の教授が坂本龍馬の講演会を行ったという記事。











ふと思いました。

お2人とも、私が鹿児島県出身であることを知っていて、「こんなニュースがあったよ~」と、私に伝えたくて新聞をくださると。
それは、私のことを考えているから、思っているからだ!!!って。

ブラジルの生活に慣れてきて、だんだん新鮮さが薄れてきました。
そして、いろんなことに、いらだちを感じたり、それを、人のせいにしたり。

でも、でも、違いました。
私の周りにいる人たちは、ちゃんと、私のことを思ってくれています。

いけませんね~。

日常生活の中の小さな喜びこそが幸せなのに、小さな喜びを感じることさえも忘れていました。


日本語教師養成講座で異文化に接したときのW曲線というのを思い出しました。

ハネムーン期 → ショック期 → 葛藤期 → 適応期 

ハネムーン期は終わり、今まさに、ショック期にいるんだな~


気持ちを切り替えて、いろんなことに対する見方を変えていかなきゃな!!って気付かされました。

2010年11月7日日曜日

日本語の新聞

ブラジルに日本語の新聞があります。サンパウロ新聞、ニッケイ新聞。
今回はサンパウロ新聞をご紹介します。














日本語の新聞を見るとなんだかほっとします。

ここブラジルでは、NHKがリアルタイムで放送されているため、番組表も。













ただし、12時間の時差のため、日本で「おはよう日本」が放送される時、ブラジルは“こんばんは”。


今回、どうしてもブログに載せたかったのは。我がふるさと「かごんま」に関する記事が。
ブラジルで「鹿児島大学同窓会が発足」というニュース。










こういうニュースは嬉しいものです。
私がブラジルへ来るきっかけになったのも、ある一人の女性との出会い。
彼女は留学生として鹿児島来られた方です。
彼女の両親は、鹿児島県出身。

鹿児島の人のつながりの強さを感じました。

「やっぱぃ、かごんまは よかとこじゃっど!!!」

2010年11月6日土曜日

電子レンジがきました。

我が家に「電子レンジ」がやってきました。
知り合いの方の知り合いが、使わないので・・・と下さいました。

ありがたい!!!
これで、ごはんをたくさん炊いて、冷凍できる。一人暮らしにはどんなに便利なものか。

感謝感謝です☆

2010年11月4日木曜日

イグアスの滝へ

イグアスの滝へ弾丸ツアーに行ってまいりました。(自分の元気さにびっくり!!)
同期のMonicaと、一足先にフォス入りしたエミリーニャとTaniaの待つイグアスへ。

サンパウロから15時間かけて夜行バスに乗り。よく寝たなぁ~。いつの間にか、フォスに着いていた(笑)

着いたらすぐに観光をするはすが。しゃべりまくる4人。4ヶ月ぶりの再会に、大興奮!!!
Taniaコンダクターのもと。まずは、日本食レストラン「都」へ。
久しぶりに親子丼を食べて、満面の笑み。











そして、いよいよイグアスの滝へ。約4キロになる滝。歩道を歩きながら、滝を目の前にする度に、「お~!!」と感動。

 

世界遺産はすごいです。マイナスイオンにも癒されました~。途中、ハナグマにも会い。



次の日は。最大のイベント(!?)
この滝にボートで突っ込みました。「キャーきゃー」と叫び声の嵐。
滝に突っ込んだときは、いつ息をすればいいのやら・・・
でも楽しかった!!!また乗りたいなぁ。











その後、バードパークに行ったり、おいしいアイスを食べたり。
あっという間に旅は終わり、帰る時間に。
エミリーニャとロンドリーナに。9時間の夜行バス。そこから私は6時間半かけてアラサツーバへ。そしてグァララペスへと帰りました。










私は、約2日間の滞在でしたが、大満足、星5つ☆☆☆☆☆ 以上の満足度のツアーでした。
心も身体もリフレッシュ!!!
何より、仲間と語れて、気持ちに一区切りついたような気がします。

「Tania旅行社」おすすめです☆☆☆


教師研修旅行 スザノへ

私が所属するノロエステ地区の教師研修旅行がありました。参加者は14名。
アリアンサのSheilaとアラサツーバ校のシニアボランティアと共に、同期仲間がいるスザノ日伯学園へ。
夜の10時頃出発し、貸切バスに揺られながら向いました。夜中にバスに乗るのは初めてでしたが、寒くて寒くて。長距離バスに乗るときは、毛布が出需品です!!

今回の研修旅行。いい勉強になりました。行き詰っているときに、他の学校の様子を知ったり、授業を見たりするのは、いい刺激になります。

なによりも良かったのは。
スザノの先生方とノロエステ地区の先生たちとの意見交換。教科書の選定、授業の進め方などなど熱い議論が交わされました。

3ヶ月経って思うのは。

私たちJICAボランティアがどんなに頑張って新しいこと、新しいやり方を取り入れても、現地の先生たちのが揺れ動かないと何の意味もないのでは??

今のやり方では・・・と私が思っても、それは現地の先生のやり方を否定することに。

非常に苦しい。

現地の先生たちが自分自身で気付かないと、私の思いが一人歩きしてるだけの気がします。

約100年が過ぎ、家庭で日本語を話す機会がなくなり、日本語学校は様々な問題を抱えています。これまでのような授業スタイルや運営では・・・。
やり方を変えていかないといけない時期に来ています。

いい議論ができたのでは・・・と思います。

これから、いい方向に向っていくといいです!!

2010年10月25日月曜日

自分をほめましょう!!!

任地に来て、3ヶ月が経ちました。
この3ヶ月。今まで生きてきた中で、何年分以上もの経験をして、いろんなことを考えた気がします。
3ヶ月だけど、気分は1年以上いる感じ。

突っ走ってきた3ヶ月。
3ヶ月経って、一息つくと。
自分の活動や学校・任地の様子が客観的に見れるようになった気がします。
同期の仲間のブログや日記を見ても、同じような考えでいるようです。

そして。
ちょっと疲れもたまってきたかな・・・。

ということで。今日から夏休みまで(12月上旬かな?)の目標は。
『自分をほめましょう!!!』

誰も知らない環境の中で、人との付き合い方・関わり方を考えて、行動したり。
日本語教育について、移住の歴史、ブラジルに生きる人々の生き方について深く考えたり。

自分、よく頑張っていると思います(笑)

叱咤激励も大事ですが、やっぱり、ほめて、ほめられて伸びるタイプ。

自分を大事にしましょう☆

2010年10月22日金曜日

アニメ&ドラマは大人気

今日のグァララペスの昼の授業では、アニメ&ドラマの話で大盛り上がり。
「金曜日だし、まっ、おしゃべりで終わってもいいか!!そんなに、焦って授業してもね・・・」と思い、(私もお疲れモードだったので)おしゃべりタイム♪
(って、私の授業、いつもそんな感じな気がするけど(笑))

ワンピース、犬夜叉、ポケモン、クレヨンしんちゃんなどなど。
ある男の子(16歳)はワンピースが大好きらしく。。。
「先生どこまで見ましたか?先生が見たストーリーを話して」
「え、覚えてないよ。忘れました。」
それで、話は終わるのかと思ったら、ストーリーを一生懸命話す少年。
日本語、英語、ポルトガル語で。
そして、少年の熱意により、私も自分がどこまで見たか思い出しました。

今度は、ドラマの話。
花より男子、一リットルの涙、花ざかりの君たち、などなど。
女の子はやっぱり、花男(はなだん)の松潤、小栗旬君が大大好き~「かっこいい☆☆☆」
で、先ほどの少年は。
花ざかりの君たちの生田とう馬をかっこいいと思い、髪の毛をオレンジにしたそうな。
確かに、キレイな髪してるな~って思ったけど。

やっぱり、思春期ぐらいの子どもたちと話すのは楽しい(難しさもあるけれど)。
この生徒たちと話すときの口癖は。
子どもじゃない!!」です。
うん。そうなんだよね。子どもでも大人でもない年頃で。自分のアイデンティティーについていろいろ考えるのよね。(特にブラジルにいると何倍も考えちゃうかな)
国は違っても、誰もが通る道だな~

(日本の中学校で教師をしていたときもそうだったけど)
授業をして、できるようになるのが一番大切かもしれないけれど。
それよりも、こうやっていろんな話をする中で、自分自身と向き合うのが、もっともっと大切な気がします。
本音を言えば、勉強は一人でもできます。その気になれば、誰だって頑張れます。ようは、タイミング。
けれども。
人は一生、人との関わりの中で生きていきます。人との関わりの中で、いろんな感情を経験し、自分自身と向き合い、自分の生き方を選び、生きていきます。
それには、年齢なんて関係ありません。

子どもたちと向き合うと、子どもたちの純粋で、キラキラとした「心」に触れることができます。私自身の欲のある感情にストップがかかる気がします。

JICAボランティアとして、いろんなことをしないといけないかもしれないけれど、今はこの子たちに出逢えたことで充分な気がします。
出逢いに感謝です。

2010年10月19日火曜日

夜の授業~グァララペス~

グァララペスの夜の授業が3回目過ぎました。
どうやって、授業をすればいいか、かなり悩んでいましたが。
なんてことはない!!!
「みんなの日本語」どおりに進めています。
みんな、すっごく、すっごく熱心☆☆☆
優秀な生徒たちです。(って、私の父・母の年齢くらいですけど)
冗談もあり。分からないところは、分かる人が説明して。
今日は、11名の方がいらっしゃいました。子どもより生徒多いよ~。

大人にとって。
日本語を学ぶ、話せるようになることも大切だけど。
みんなで、語り合いながら、助け合いながら。そういう場所が必要なんだと感じます。
ブラジルにいると、彼らは日本人です。
けれども、ブラジルから一歩外に出れば、ブラジル人です。
日常生活から日本語が消えつつあり、日本人(日系人)として、何かを感じ、どうにかしたいという思いがあるのでしょう。
ある人が言っていました。
「大人の方が、日本語の授業が必要だよ。」って。
授業を通して、また、毎日生活する中で、それをヒシヒシと感じます。

これだけの人が集まるのは。
月に一度ある日本人会の会議を通して、募集のチラシを配布したことも大きいでしょう。(カウンターパートがしていました)
もちろん、毎週あるカラオケの練習に参加する方がほとんどですが。

大人の方たちの熱心ぶりは。
当初、会話がしたいということで、平仮名の読み方などはしませんでした。
(って、それじゃ、日本語の授業にならないよ。なんて思ってましたが。)

ただ、毎回配布するプリントは平仮名・カタカナ・漢字を使います。
やっぱり、読めるようになりたいのでしょう。
「平仮名表をちょうだい!!」

生徒あっての先生です。
いい人たちに出逢えたと、心温まる、一週間のいいスタートが切れました☆

2010年10月17日日曜日

夏時間

ブラジルのサンパウロ州より南の地域は(多分)
今日から、夏時間(サマータイム)です。
1時間早くなります。
電気代を少しでも節約するためらしいです。

なんだか、変な感じがします。

ブラジルは、同じ国の中でも、時差があります。

時間の感覚がいまいち、つかめません。

2010年10月15日金曜日

先生の日


10月15日(金)は先生の日です。
ブラジルの学校は、学校によっては、お休みのところもあります。

朝、管理人さんに呼ばれて外に出ると。
お花を持った方がいらっしゃいます。
頭の中は「??」。
どうやら、花屋さんが配達に来たらしい・・・
誰からか尋ねると。お昼にいらっしゃる大人の生徒さんの名前が。

「あ、今日は先生の日。生徒さんからなんだ!」
とっても嬉しかったです。
そんなに、たいした授業をしてるわけではないのに。












頑張ろう!!とパワーをもらいました☆☆




2010年10月8日金曜日

子どもの日

10月12日は子どもの日で祝日です。
ということで、子どもの日のイベントを少ししました。

日本から持ってきたこいのぼりの写真を見せたり。
広告(日本でよく、子どもの日の前になると、こいのぼりやかぶとの広告が入ります。たまたま、持って来てたので)を見せたり。
そして、折り紙でこいのぼりの袋を作りました。(同期のAngélicaの案。Angélicaありがとう☆)
最後は、日本から持って来たキャンディーをプレゼントして終わり。

金曜日で、子どもたちも疲れていたので、いい感じでした♪

そして。
カメラを持ってたのに、いつものように、写真を撮るのを忘れました(笑)

2010年10月6日水曜日

小さなことこそ。

ぺナポリスの出張から帰ってきました。
今週泊まった方の家族は、父(日系2世)、母(ブラジル人)、娘2人、息子1人です。
今回は、娘さんが2人とも帰ってきていました。
ポル語の会話になるので、とてもいい勉強になります。

お父さんは、日本語の中で育ったので日本語が分かります。けれども、ずっと使っていないので忘れているのと、自信がないようです。週2回授業を受けています。
少しずつ、日本語を思い出したのでしょう。
家庭でも、日本語を使うようになりました。
奥さん、娘さんも一生懸命、日本語で答えたり、私に話しかけたり。

「それでいいんだ!!」って思いました。
大人の方たちが会話がしたいと言っているのは、彼らの背中を押してあげればいいのかな。
確かに、日常生活で日本語を使う機会は少なくなり、家庭でもほとんど使われません。
けれども。
家庭で、親から子へ伝わっていく。親が伝えていく。親の背中を見て育つ子どもたち・・・
そのための、背中をおせばいいんだ!!

少し元気が出た出張でした。